カンポットペッパーとは。黒・白・赤・生胡椒の違いと、塩漬け生胡椒の使い方

Kentaro Neishi
カンポットペッパーとは、カンボジア南部のカンポット州とケップ州の認定農園で栽培される胡椒です。2016年2月にEUの地理的表示保護(PGI)に登録され、カンボジアの産品として初めてこの認定を受けました。2015年の生産量は約60トンと少なく、日本では専門店を通じて手に入ります。
この記事では、普通の胡椒との違い、黒・白・赤・生胡椒の違い、塩漬け生胡椒の使い方と保存方法を解説します。後半では、By Emotionで取り扱うカンポットペッパーの専門店「ROYAL PEPPER TOKYO」をご紹介します。
INDEX
カンポットペッパーとは何ですか?
カンボジア南部、カンポット州とケップ州の指定地域で、認定を受けた農園だけが栽培できる胡椒です。

産地を名乗るには協会の認定が必要
カンポットペッパーを名乗るには、カンポットペッパー振興協会(KPPA)の審査を通り、PGIの仕様書が定める栽培ルールを守る必要があります。化学肥料と農薬を使わないことが条件です。産地名を名乗れるかどうかが品質の担保になっているという点で、ワインの原産地呼称に近い仕組みといえます。
EUのPGIに登録された胡椒
2016年2月、カンポットペッパーはEUの地理的表示保護(PGI)に登録されました。カンボジアの産品として初めての登録です。EU域内で「カンポットペッパー」として売られる胡椒は、すべてこの指定地域で採れたものでなければなりません。
普通の胡椒と何が違いますか?
違いは辛さではなく香りです。
一般的な黒胡椒は、ツンと鼻に抜ける刺激が主役です。カンポットペッパーは、口に入れた瞬間に香ばしい香りが広がり、辛みはその後からゆっくり立ち上がります。
黒胡椒・白胡椒・赤胡椒・生胡椒は何が違いますか?
違いは収穫のタイミングと加工方法です。黒も白も赤も、すべて同じ房から採れます。
| 種類 | 収穫時の実 | 加工 | 味わい |
|---|---|---|---|
| 黒胡椒 | 完熟前の緑の実 | そのまま乾燥 | 皮と種の風味が重なる、最も複雑な味わい |
| 白胡椒 | 完熟した実 | 皮を取り除いて乾燥 | 刺激が穏やかで上品。魚料理や白いソースに向く |
| 赤胡椒 | 完熟した実 | そのまま乾燥 | ほのかな甘み。一房からわずか数粒しか採れない |
| 塩漬け生胡椒 | 完熟前の緑の実 | 乾燥させず天然塩で漬ける | フレッシュな香りと、弾ける食感 |
塩漬け生胡椒はどう使いますか?
ミルで挽かず、粒のまま料理にのせるか、包丁で刻んで使います。
粒を口に含むと「ぷちっ」と弾け、フレッシュな香りと塩気が同時に広がります。乾燥胡椒ではできない「そのまま食べる」という使い方ができるのが、生胡椒の最大の特徴です。
相性のよい料理
肉料理や魚料理の仕上げ、カルパッチョ、パスタ、チーズ。卵かけご飯や納豆といった和の食卓にも合います。ワインや日本酒のつまみとして、そのまま数粒つまむのもおすすめです。
塩漬け生胡椒はどう保存しますか?
開封後は冷蔵庫で保存してください。
生の実を塩で漬けたものなので、常温に置いたままにするとカビが発生することがあります。取り出す際は必ず清潔なスプーンを使い、濡れた箸を差し込まないようにしてください。
カンポットペッパーはどこで買えますか?
認定農園から直接輸入している専門店で購入できます。生産量が限られるため、スーパーの香辛料売り場ではまず見かけません。

カンポットペッパーの専門店「ROYAL PEPPER TOKYO」
プノンペンで出会った塩漬け生胡椒に衝撃を受けた代表の岩田さんが、東京・六本木に開いた専門店です。無農薬・有機栽培で育てた胡椒のうち、上位30%だけを人の手で選別しています。栽培から選別、乾燥、パッケージングまでを一貫して手がけています。
塩漬け生胡椒
乾燥させず、フレッシュな香りと食感をそのまま閉じ込めた生胡椒です。肉や魚料理の仕上げに、ワインや日本酒のつまみに。
黒胡椒/白胡椒/赤胡椒/ペッパーミルセット
黒・白・赤の3種を、単品またはオリジナルミル付きのセットでご用意しています。
ロイヤルボックス
黒・白・塩漬け生胡椒に、赤胡椒またはカンポット産海塩を選べる4種のギフトセットです。
※ 取材日:【2026年6月】/ROYAL PEPPER TOKYO 代表 岩田さん
※ PGI登録日・生産量:欧州連合の登録情報、AP通信(2016年3月)








