なぜ干支を飾るの?|2027年は未年。厄除けと幸福を願う「干支不動尊」

Akiko Saito
お正月に飾る、その年の干支。そこには、家族の健康や一年の平穏、新しい年の幸福を願う意味が込められています。
2027年の干支は「未(ひつじ)」。羊は古くから、幸運やめでたさを表す吉祥の象徴として親しまれてきました。
今回は、干支を飾る意味や時期、未年に込められた縁起を紐解きながら、除災招福(厄除けと開運)の御護摩祈祷を受けた干支の置物「干支不動尊」をご紹介します。
なぜお正月に干支を飾るの?
なぜお正月に干支を飾るの?
お正月にその年の干支を飾ることには、家族の健康や平穏、新しい一年の幸福を願う意味が込められています。
日本では古くから十二支が暮らしに根付き、江戸時代には生まれ年の動物を守りとする習俗が広まりました。江戸時代後期には、十二支を題材とした郷土玩具も各地で作られるようになります。
現在でも、お正月にはさまざまな場所で、その年の干支をモチーフにした飾りや意匠を目にします。新年らしさを演出するだけでなく、そこには一年の無事や幸福を願う日本の文化が垣間見えます。
2027年は未年|「未」にはどんな意味がある?
2027年は未年|「未」にはどんな意味がある?
羊は古くから、幸運やめでたさを表す縁起の良い動物として親しまれてきました。また、群れで寄り添いながら暮らす姿から、家庭円満への願いを重ねることも多い干支です。

その背景には、古代中国の文化があります。羊は人々の暮らしを支える大切な家畜であり、神々への捧げ物にも用いられてきました。
羊と縁起の良さとの結びつきは、漢字にも表れています。「美」は「羊」と「大」から成る文字で、「さいわい」「めでたいこと」を意味する「祥」にも「羊」の字が含まれています。
SIDE STORY
日本と羊
実は、羊はかつての日本では非常に珍しい動物でした。飛鳥時代には海外から贈られた記録があるものの、日本の高温多湿な気候や牧草地の少なさ、羊毛を利用する習慣が根付いていなかったことなどから、飼育は広く定着しなかったようです。
一方、羊を「未」とする中国由来の十二支は、江戸時代には庶民の暮らしにも広く浸透していたそう。
明治時代に実物が広く知られるようになるまで、半ば想像上の動物に近い存在として表現されていたという羊。当時の人々はいったいどんな姿を思い描いていたのか、気になるところです。
不動明王とは?|厄除けとご利益
不動明王とは?|厄除けとご利益
不動明王は、大日如来の化身とされ、古くから厄除けや災難除けのご利益を願う人々に信仰されてきた仏様です。
仏教には、穏やかな表情を浮かべる仏様もいれば、恐ろしい顔をした仏様もいます。その姿には、それぞれ意味が込められています。
なかでも、怒りの表情や力強い姿で人々を正しい道へ導くのが「明王」です。その代表格が不動明王です。
不動明王といえば、燃え上がるような憤怒の表情。しかし、その恐ろしい顔は、迷いや煩悩にとらわれた人々を、必ず救うという強い決意の表れとされています。
右手に持つ剣は、心の迷いを断ち切る「悟りの智慧」の象徴。左手の羂索(けんさく)と呼ばれる縄には、煩悩を縛り、人々を正しい道へ導く意味が込められています。
仏師が手掛ける干支の置物「干支不動尊」|2027年は「厄除 未不動尊」
仏師が手掛ける干支の置物「干支不動尊」|2027年は「厄除け 未不動尊」
十二支をめぐる「干支不動尊」シリーズ
「干支不動尊」は、十二支の動物を不動明王の姿で表現した、木彫りの縁起仏シリーズです。
一般的な干支の置物とはひと味違い、それぞれの動物の特徴と、不動明王の力強さや慈悲の心をひとつの造形に表現しています。
「新しい一年が明るく希望に満ち、災いを遠ざけ、幸せに包まれた年となるように」という願いを込めて生まれたこのシリーズは、寅年から始まり、卯・辰・巳・午と毎年新たな作品が制作されてきました。
そして2027年、シリーズ6作目として誕生したのが、羊の姿をした「厄除け 未不動尊」です。
その年の干支を迎えるだけでなく、生まれ年の干支を選んだり、毎年ひとつずつ集めて並べたり。十二支を通して、年月を重ねる楽しみがあるのも、このシリーズならではの魅力です。
仏師・酒井豪さんが生み出す、干支と不動明王の姿
原型を手掛けるのは、京都の仏像彫刻工房で修業を重ね、2005年に「仏屋さかい」を設立した仏師・酒井豪さん。

20年以上にわたる仏像制作の経験を生かし、羊の骨格や筋肉の流れまで意識しながら、不動明王ならではの力強さと神々しさを表現しています。
羊の姿をよく見ると、右手には煩悩を断ち切る剣、左手には人々を正しい道へ導く羂索(けんさく)。さらに、頭上の頂蓮、左右で異なる視線を持つ天地眼、上下に突き出した牙など、不動明王を象徴する特徴が細部まで表現されています。
愛らしい羊の姿のなかに、仏師ならではの技術と、不動明王に込められた意味が息づいています。
仏師の造形を、現代の技術と職人の手仕事で
「厄除け 干支不動尊」は、仏師・酒井豪さんが制作した原型を高精度3Dスキャナーで読み取り、精密な3D彫刻機で天然の檜から削り出しています。
その後、職人が一体ずつ表面を研磨し、細部を整え、手作業で彩色。仏師の繊細な造形を忠実に再現しながら、現代の加工技術と職人の手仕事によって仕上げられています。
三毳不動尊で「除災招福」の御護摩祈祷
「厄除け 干支不動尊」は、栃木県の三毳不動尊で「除災招福」の御護摩祈祷を受け、祈祷証明書が付属します。

御護摩祈祷とは、火を焚き、その炎に願いを託して祈る密教の儀式です。

「干支不動尊」はこんな方におすすめ
「干支不動尊」はこんな方におすすめ
「厄除け 未不動尊」は、次のような方におすすめです。
① 2027年の幸せと開運を願う方
新しい一年の無事や幸福を願い、福を招き、災いを遠ざける縁起物として。
② 未年生まれの方(年男・年女)
ご自身の生まれ年にちなんだ干支飾りとして、特別な一年を迎える記念に。
③ 2027年に厄年を迎える方
厄除けや開運を願い、新しい一年を迎える縁起物として。
④ 丑年生まれの方
未は、丑の「裏干支(向かい干支)」にあたります。
裏干支とは、十二支を円形に並べたとき、自分の干支と正反対に位置する干支のこと。古くから、向かい合う干支は互いに足りないものを補い合う関係とされ、幸運を招く縁起の良い組み合わせとして親しまれてきました。

丑年生まれの方にとっても、2027年の「未」は特別な意味を持つ干支です。
⑤ 大切な方への贈り物を探している方
相手の健康や幸福を願う気持ちを込めて、年末年始の贈り物や、厄年を迎える方への贈り物としてもお選びいただけます。
よくある質問(FAQ)
よくある質問(FAQ)
Q. 干支の置物はいつからいつまで飾る?
干支の置物を飾る時期に、明確な決まりはありません。
門松やしめ縄などの正月飾りは、一般的に「松の内」を目安に片付けますが、干支の置物は必ずしも同じ扱いではありません。
新年を迎える前から飾るのはもちろん、お正月を過ぎても一年を通して楽しむことができます。
また、年が変わったからといって、前年までの干支を必ず片付ける必要もありません。生まれ年の干支を飾ったり、毎年ひとつずつ集めて並べたりするのも楽しみ方のひとつです。
飾る期間にとらわれず、暮らしや好みに合わせて取り入れることができます。
Q. 2027年の厄年は何歳ですか?
厄年は一般的に「数え年」で数え、男性は25歳・42歳・61歳、女性は19歳・33歳・37歳・61歳が本厄とされています。
2027年(令和9年)の厄年は、以下のとおりです。
2027年(令和9年)厄年早見表
男性
| 数え年 | 前厄 | 本厄 | 後厄 |
|---|---|---|---|
| 25歳 | 2004年生 | 2003年生 | 2002年生 |
| 42歳 大厄 |
1987年生 | 1986年生 | 1985年生 |
| 61歳 | 1968年生 | 1967年生 | 1966年生 |
女性
| 数え年 | 前厄 | 本厄 | 後厄 |
|---|---|---|---|
| 19歳 | 2010年生 | 2009年生 | 2008年生 |
| 33歳 大厄 |
1996年生 | 1995年生 | 1994年生 |
| 37歳 | 1992年生 | 1991年生 | 1990年生 |
| 61歳 | 1968年生 | 1967年生 | 1966年生 |
※年齢は数え年です。地域や寺社によって厄年の考え方が異なる場合があります。
Q. 厄年でなくても「干支不動尊」を飾っていいですか?
はい。厄年に限らず飾っていただけます。
Q. 御護摩祈祷を受けた「干支不動尊」ですが、飾り方に決まりはありますか?
基本的には、お好みの場所に飾っていただけます。
特におすすめなのは、毎日自然と目に入る場所。日々の暮らしのなかで、新しい一年への願いや祈りを身近に感じていただけます。
ご家族が集うリビングや、一日の始まりと終わりを迎える寝室、仕事や趣味に集中する書斎、人を迎える玄関など、暮らしに合わせてお選びください。
古くから親しまれてきた干支飾りには、
新しい年を大切に迎えようとする人々の想いが込められています。
どうぞ皆様にとって、
2027年が幸多き一年となりますように。
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