コムラサキの育て方

小さな実でも華やかに彩る「小紫式部」。
秋に紫色の実をつけた姿は、気品ある美しい佇まい。
夏に結実した実は10~11月になると緑色から明るい紫色に熟していきます。
そして落葉した後も実は枝先に残り続けるので、冬も侘び寂の風情ある姿を堪能できます。
ここでは、置き場所や水やりから、挿し木の方法まで、
コムラサキを長く楽しむための育て方をご紹介します。
コムラサキ育成のポイント
- 四季を体感させることで末永く健康的に育成。冬はしっかり休ませて
- 夏は直射日光を避け、明るい日陰や半日陰で管理
- 小さな鉢は水切れに注意。夕方に乾くなら涼しい場所への移動か腰水を
- 暑い時期・乾燥する時期は朝夕の葉水が効果的
- 屋内管理が長いと弱りやすい。自然の風や雨に当ててリフレッシュを
- 活性剤を定期的に与えると、より健やかに育成
- 実を楽しむには花を咲かせることが第一歩。よく日に当て、肥料を欠かさずに
置き場所
【屋外の場合】
花つきをよくするためには日当たりのよい場所で育成しましょう。
日当たりが悪いと花つきが悪くなり、鑑賞できる実の数も減ってしまいます。
しかし、強い西日や夏の直射日光は葉焼けの原因となりますので注意しましょう。
「春・秋」
風通しよく明るい場所で育成しましょう。
気温が高い時は半日陰や明るい日陰に移します。
「夏」
風通しのよい明るい半日陰で管理します。
強い直射日光や西日は葉焼けや急激な水切れの原因になるので避けます。
よしずや遮光ネットなどを用いて日陰をつくるのもオススメです。
「冬」
自然界と同様に、しっかり冬を体験させる必要があります。
屋外管理で問題ありませんが、寒風や霜からは保護しましょう。
ムロや半屋内(寒い場所)などで管理することをオススメします。
なお、落葉後は日光に当たらなくても特に問題ありません。
【屋内の場合】
屋内で管理する場合、風通しの確保が重要になります。
たまに外の空気に当てたり、雨に当てたりしてあげると、
植物はリフレッシュできて元気に育ちます。
エアコンの風が直接当たる場所や、直射日光が長時間当たるなど
極度に気温の上がる場所は避けましょう。
「春・秋」
窓辺など、明るい環境で育成しましょう。
特に春は新芽が芽吹く大切な季節。
日当たりが悪いと弱々しい葉が出てしまいます。
よく日光に当て、風通し良い環境で育てると丈夫な葉になります。
「夏」
日当りと、風通しのよい場所で管理します。
夏の強い直射日光は葉焼けの原因になるので、
レースのカーテンなどで遮光してあげると良いでしょう。
また、しめきった部屋では蒸れて痛んでしまう可能性がありますので、
できるだけ風を通してあげると植物に優しい環境になります。
「冬」
5℃以下の環境で冬を体験させる必要があります。
11月~2月の間は屋外に近い環境で育成しましょう。
コムラサキは落葉樹なので、寒さを体験すると紅葉し、そのあと葉を落とします。
落葉後は日光が当たらない環境でも問題ありませんので、寒い場所で管理しましょう。
水やり
水やりの目安は、春秋は1日1回、夏は朝夕の1日2回、冬は2〜3日に1回です。
特に夏場の水不足は葉焼けの原因となります。
美しい紅葉のためにも夏の水やりには気を配りましょう。
また、暑い時期の葉水は、葉の乾燥防止や健康維持に効果的です。
夕方に霧吹きやジョウロで葉水を与えましょう。
どうしても乾きやすい時期や外出時には腰水という方法が有効です。
肥料
芽だし後、葉が固まる4~7月頃と、暑さが和らぐ9~10月頃、
週1回を目安に液肥を与えます。
より健やかに育成するために、肥料は効果的です。
※バイオゴールドヴィコント564を基準にしています。その他の肥料を与える場合は説明書などを参考にしてください。
※置き肥の場合は真夏と梅雨を除く4~10月の期間に月1回、固形肥料を与えます。
病害虫
アブラムシ、カイガラムシ、ハマキムシが付くことがあります。
梅雨など、高温多湿の時期はうどんこ病に注意します。
コムラサキに適した用土
基本的には赤玉土を主体に腐葉土を混ぜた混合土を使用します。
「石木花の土プラス」が適合します。
植え替え
コムラサキの植え替えの時期は2~3月または11~12月頃、落葉している状態で行います。
葉がついた状態での植え替えは木にダメージを与えることもあります。
2~3年おきを目安に行うといいでしょう。
挿し木
コムラサキの挿し木は古枝挿しなら3月頃、新梢挿しなら6~7月頃が最適な時期です。
挿した後3~4日程は日陰で管理し、その後は風のない半日陰に移動します。
新芽が伸びてきたら日の当たる場所に移動してください。
おわりに
季節ごとの移ろいに寄り添ってあげれば、
秋には気品ある紫の実で、冬には侘び寂びの風情で応えてくれます。
コムラサキのある暮らしを、ぜひ長くお楽しみください。
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