自分のところに迎えたい、
気持ちがちょっと上がるもの。
my Emotion vol.3
荒木 永子さん
By Emotionが目利きの方々に、
思わず気持ちが動くモノを伺う「my Emotion」。
第3回は、讃岐かがり手まり保存会
伝統工芸士の荒木 永子さん。
2022.6.3
これまで買い物はたくさんしてきたなと思います。
衝動買いをすることもあって、周りからいらないモノを買うとよく怒られていますね。
例えば、イタリアでは有名なブランドの娘さんが手がける、たくさんのビーズを通した銀細工の針金を、爬虫類などの立体に仕立てた作品の個展に遭遇しました。
元々私も彫金をやっていたことから分かるのですが、銀がどのように変化するのかも計算に入れて作られた曲線が本当に綺麗で、また、日本ではあまり見かけないビーズを使っていたためどうしても手元に置きたくなり、カエルのブローチを買いました。
ホンモノのカエルみたいで、気持ち悪い感じなのですが、そこがまた、ホンモノで面白いものを作りたいという私の想いとも共鳴しました。
このブローチのように、これを自分のところに迎えたいなとか、これがあったら気持ちがちょっと上がるなと、精神的に、モノ的に身になると思うものを購入しています。
By Emotionではホワイトショコラテリーヌとショコラビーンズを、讃岐かがり手まり保存会のスタッフ皆でいただきました。
手まりづくりの作業は細かく、意外に頭が疲れるので、甘いものが欲しくなります。
みんなで食べたこともありあっという間になくなってしまいましたが、何とも言えない深い味わいの甘味がとても豊かで、手まりづくりの良い気分転換になりました。
手まりをかがる荒木 永子さん
そしてもう一つ気になっているのは、中川木工芸比良工房さんのシャンパンクーラーですね。
シャンパンクーラーとしてもいいですが、花器としてお花などを活けても凄く綺麗だろうなと思っています。
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荒木 永子(あらき・えいこ)
讃岐かがり手まり保存会 伝統工芸士
讃岐かがり手まり伝統工芸士。香川県観音寺市に生まれる。嫁ぎ先の義父母よりかがり手まりの手ほどきを受け、彫金の仕事を経て、手まり製作の道に進む。讃岐かがり手まり保存会の代表として、展示会や講習会を通し、讃岐の手まり文化とその技術を広く伝えると同時に、手まり作家としても活動。
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