KOMA

一点モノ作品の品質を製品に
家具にかっこよさを求める方へ

 2022.3.18

 

 

 

2020年度に卓越した技能者「現代の名工」として表彰された、松岡 茂樹さんが親方を務める家具工房KOMA。亀井 敏裕さんは松岡さんとともにKOMAを率い、ウォッチケースをデザイン・制作しています。

 

 

元々彫金の仕事をしていた亀井さん。2003年に松岡さんとKOMAを立ち上げるも、いったん1年で離脱。他社で研鑽を積み、2006年に再び参画しました。

 

 

作りつけの家具や什器を担当しつつ、細かい作業が得意だったことから2019年に「Bespoke Case」を立ち上げることに。「時計はいいものがあるのに、時計ケースにはない」ことから、希少木を用いたウォッチケースを提案しています。

 

 

ウォッチケースは丹念に磨き上げられて完成

 

 

東京・荻窪にあるKOMAのフラッグシップショップには、日本各地から視察が訪れます。彼らが注目するのはKOMA流のマネジメント。日本のものづくりは注目されているが、つくり手の職人が置かれた環境はサステナブルではない、とKOMAは考えています。

 

 

それは、ものづくりの現場では職人のクリエイティビティではなく、データがはじき出す「売れる」規格に沿った製作が求められているから。この場合、職人は「下請け」となり、どんなに真面目につくっても報酬は頭打ちで職人を目指す人も増えません。

 

 

そんな状況を少しでも変えるため、KOMAが重視するのは職人のプロデュース力。「良いものをつくる」のは当たり前で、各人が良いものをつくってユーザーに認知・買ってもらうまでを考え、実行しています。

 

 

職人の個性を見つけて伸ばすことで、一人ひとりの個性がKOMAの特色となって多くのユーザーにアピールできる存在になっていく。

 

 

今後の目標を亀井さんに訊ねた答えが印象的でした。

 

 目標を考えるほど暇じゃないです。

 

いまは仲間とのものづくりが純粋に楽しいと話す亀井さん。ものづくりで身を立てたいと思う職人が、どのようにクリエイティビティを発揮できるのか。KOMAにはそのヒントがあるのかもしれません。