ヤマト

おうち時間を足元から上質に
老舗サンダルメーカーの挑戦

2021.8.20

 

老舗サンダルメーカーから生まれたルームシューズ

おうち時間が増えた昨今、「自宅で居心地のよい快適な時を過ごしたい」という思考にシフトしてきた方も多いのではないでしょうか。

 

 

そんな方におすすめなのが、長年の経験と高度な技術に裏打ちされた老舗サンダルメーカーが織りなすルームサボ  Reela(リーラ)です。

 

 

メイド・イン・ジャパンのクオリティを足元に

Reelaを製造するのは、愛媛県松山市にあるサンダルメーカー、ヤマト株式会社。1963年の創業後、「サンダル一筋」で製造を続けています。時代を問わないオーソドックスなデザインのサンダルをはじめ、ヨーロッパなど海外をターゲットにした和柄サンダル、日本の有名アパレルショップのOEMなどにも取り組んできました。

 

 

ヤマトのReelaは、すべて国内産。松山市内の製造工場で働くのは、数十年もの経験を持つベテランを中心とした少人数の職人です。(サンダルは国内製もありますが海外製も多くあります。)

 

 

 

 

国内製造にこだわっている理由のひとつに、「メイド・イン・ジャパン」の魅力を残していきたいという想いがあると、同社取締役の谷尾 聡さんはいいます。

 

日本にある概念のひとつに『用の美』という言葉がありますが、用の美というのは、人々の暮らしに寄り添うものでないと成し得ないと思うんです。

 

我々がつくる商品も、できるだけ余計なものを省いて必要な要素を残すことを突き詰めた結果、美しさや心地よさを持つ履物になっていると思います。

 

素材には外国産の革も使用していますが、鞣しや製造などの工程はすべて日本で実施し、ハンドメイドにこだわっています。

 

 

飾らず気取らず、けれどいいものを

Reelaが誕生したのは、いまから4、5年ほど前。2016年に愛媛県の支援で実施された、ものづくり支援の展示会への合同出展がきっかけでした。Reelaの企画・製造に携わった谷尾さんに、当時のことを聞きました。

 

実はその展示会が、インテリアの展示会だったんです。それまで私たちがつくっていた外履きのサンダルを出展しても無意味そうですよね、そこで室内履きをつくろうと考えました。

 

とは言っても、一般的な『スリッパ』をつくっても、スリッパの製造に長けたメーカーさんにはコストで勝てないでしょう。そこで、我社の技術やノウハウを活かした室内履きをつくれないかと考えたとき、意外と世の中にあまりなかった『本革のルームシューズ』というアイデアが生まれました。

 

つくった試作品のルームサボは、展示会でも好評。製造工場の設備や体制を整えたり、より履きやすいデザインに変えたりと準備を重ね、2017年より「Reela」がスタートしました。Reelaのコンセプトは、Simple & Relax。飾らず気取らないけれどいいものをということで、自宅で上質な時間を過ごしていただきたいという想いが込められています。

 

 

裸足に近い感覚で、安心感がある履き心地を目指してつくられたReela。実際に履いてみると、つま先からかかと全体がふんわり包み込まれているような感触に驚きます。

 

 

そして現在では自宅用以外にも、来客用のおもてなしとして、ラグジュアリーホテルやハイクラスの旅館、高級邸宅のモデルルームなどでも採用されています。

 

 

木型を使用して美しさと履き心地を追求

Reelaのルームサポは、やわらかい感触ながらしっかりしたかたち。シンプルながら洗練されたデザインで、履き心地はもちろんのこと、目にするたびに豊かな気持ちになれます。

 

 

製造工程には、老舗サンダルメーカーとしての見えないこだわりと苦労が隠れていると、谷尾さんはいいます。

 

Reela以外のサンダルもそうなのですが、できあがった型に、一般の靴づくりに使用する『木型(ラスト)』を入れる作業をおこなっています。

 

ここが、通常のサンダルメーカーとは大きく異なるところです。Reelaは大量生産ができず、完成までには一週間ほどかかり、一度の製造で数十足程度をつくるのが限界です。

 

使える木型の数に限度があり、木型に入れてから数日ほど置かなければいけないことも理由のひとつです。うちの会社ほど多くの木型を持っているサンダルメーカーは、ほかにないかもしれません。

 

 

 

サンダルにはめずらしい木型を使ってきたのは、初代から。もともと靴やサンダルの産地ではなかった愛媛県で履物の製造で勝負するなか、より足になじむ快適な履き心地や美しさを追求するために、この手法を取り入れました。

 

木型に入れなくてもそれなりのかたちにはなりますし、誰もが明確な違いを感じるものではないので、『わざわざそんな手間のかかることをやらなくても』と感じる人もいるかもしれません。でもやっぱり、わかる人にはわかるんですよね。

 

人間でいうと『身だしなみをより美しく整える』という感覚に近いかもしれません。

 

しかし木型を入れる作業は、決して簡単ではないといいます。

詳しく尋ねると、「ふすまを開けてはいけません(笑)」と企業秘密の様でしたが、同業者からは「真似しようとしてもできない」と言われたこともあるようです。

 

 

アッパーには、日本製の天然皮革(牛革)を使用。人工皮革やビニール素材の場合は生地を何枚か重ねて裁断できる一方、天然皮革は一枚ずつしか裁断ができません。そのため丁寧に一足ずつ手間ひまをかけて、Reelaはつくられています。

 

 

 

 

スリッパ難民の人も納得の履き心地をご自宅で

Reelaの今後の目標は「変わらずに在ること」。そこには、国内の老舗サンダルメーカーとして、長年多くのファンやリピーターに支持されてきた自負があります。

 

 

一人ひとりのお客さまはもちろんのこと、Reelaをはじめヤマトの商品にかかわるすべての人たちを大事にしていきたいと、谷尾さんたちは考えています。

 

Reelaを愛用いただいているお客さまのなかには、これまでどんなスリッパにも満足できず、自分に合うスリッパを探し求めて来た、いわゆる『スリッパジプシー』の方もいます。

 

そういった方々にReelaと出会って『もうスリッパを探す必要がなくなった』と言っていただいたときは、すごく嬉しかったですね。

 

Reelaは自分用としてはもちろん、大切な方への贈り物にもおすすめです。履いた方が笑顔になってもらえるようなものづくりを、これからも目指していきます。

 

老舗メーカーとしての長年の技術力から生まれた、ふんわりと素足を包み込むこだわりの一足。その優しい履き心地を、おうち時間のおともとして、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。