漆 × 建築の新たな美空間
時を共にしたい素材をつくる

空間漆芸家 有賀 建樹さん
空間漆芸家 有賀 建樹さん

空間漆芸家 有賀 建樹さん


通常販売価格

 

  • 漆を用いた空間漆芸でつくる住宅建築
  • 不燃材×漆の「特許技術」の新素材
  • 色味みや艶の経年美化を楽しめる

 

住まいを形成する一つ一つの素材が、空間をつくり、暮らしをつくる。

人生の多くの時間を過ごす住まいは、時を共にしたいと思える素材でつくられた、心地のいい空間であってほしいものです。

 

 

素材を選ぶのではなく、つくる。

素材選びからはじまる建築ですが、素材を選ぶのではなく、つくる。自分たちで新たなものを生み出し、住まわれる方と一緒に楽しみ、つくりあげていきたいです。

そう語るのは、漆器などの伝統工芸品のイメージが強い漆を用いて、住まいのなかに「空間漆芸」という新たな表現を生み出す、平成建設の空間漆芸家、有賀 建樹(あるが たつき)さん。

 

 

 

 

漆はウルシの木から採れる樹液で、一度固まってしまえば耐水性・耐熱性・抗菌性などに優れている天然素材の塗料です。9000年も昔から建造物や器などに塗られてきた漆は、その美しさと安全性から、時代や場所ごとに形を変え、人々の暮らしに寄り添ってきました。

しかし合成化学塗料が進化した昨今、漆が持つ美しい質感に触れる機会は減ってしまいました。

 

 

元漆作家が挑む、「建築×漆」の新たな可能性

木曽漆器で有名な長野県の街で、漆作家の3代目として育った有賀さんは、「建築との出会いで、まだ見ぬ漆の可能性を感じました」と語ります。

 

 

地元で漆作家として個展などを開き活動していた当時は、漆作家以外の道は考えてもいなかったという有賀さん。そんな有賀さんの建築との出会いは、友人の誘いで参加した建設中の新居に漆を塗る仕事だったといいます。静岡県に一週間泊り込みで作業を行った最終日。

 

 

「うちで漆をやってみないか?」

 

 

そう声をかけてきたのは、新居の家主であった平成建設の秋元代表だったといいます。思わぬ誘いに、はじめは断ったという有賀さん。

地元を離れ、代々続く漆作家とは異なる、建築というフィールドで自分には何ができるのか。

まずどんな会社かも何も知らなかったので、地元に帰ってから色々調べてみたんです。

職人を育成していたり、新しいことに挑戦する社風に、建築のなかで漆の新たな可能性が広がるかもしれないな。ここならそれに挑戦できそうだなと思えたんです。

家族や周囲の人も、そんな有賀さんの想いを感じ取ってくれ、新境地での挑戦を応援してくれたといいます。

 

 

特許技術の漆空間

ですが、当然ゼロに等しかったという建築の知識。

平成建設は業界では異例の「建築工程の内製化」に取り組み、職人を一から育成しています。有賀さんも大工として2年間現場経験を積み、一から建築への知識、経験を身につけていきます。

 

 

そして現場での仕事と並行して、不燃材と漆を掛け合わせた、新たな素材サンプルを制作するなど、漆を用いた空間表現の準備を整えていったといいます。

 

 

 

 

そもそも、金閣寺や銀閣寺、日光東照宮などの歴史的建造物をはじめ、漆と木材の相性良さは古くより知られています。ですが近代建築に用いられる不燃材と漆の組み合わせは、建築における可能性を広げた、他では真似できない平成建設の「特許技術」になります。

 

 

無機質な印象の不燃材に、漆の美しい温もりが加わり、機能性×優美さを兼ね備えた、新たな住まい空間の誕生です。

 

 

ケイカル板 × 漆

 

 

コンクリート × 漆

 

 

見るたびに表情を変える漆喰アート

漆喰を施した壁に、頬ずりしてくださった光景は忘れられませんね。

 今では、お客さまから様々な漆空間のご要望をいただくという有賀さん。なかでも印象的だったと語るのが、「今まで見たことないものをやってほしい」という要望で、現地施工したという玄関一面の漆喰。

 

 

 

 

新居の玄関にはアートを飾りたいと考えていたご家族が、「どうせなら壁自体を絵にしたい」と実現した、見るたびに表情を変える、まさに黄金のアートです。

一日のなかでも、見る角度や光の当たりかたで様々な表情をみせ、温もりを感じる凹凸ある漆喰の手触りを、頬ずりするほど喜んでいただけたと語ります。

漆は歴史があるものなので守っていくべき面と、時代にあわせて部分的に壊していくべき面があると思っています。そうしていくことで、長く漆を愛してもらいたいです。

そして、インテリア関係のお仕事をされている依頼者の奥さまに「こんな技術は世界中みてもどこにもない」と背中を押され、イタリア・ミラノで開催される、世界最大規模の家具見本市である「ミラノサローネ」にも出展が決まったといいます。

 

 

残念ながら昨年はコロナウイルスの影響で中止となってしまいましたが、有賀さんの漆技術が、世界の住まい空間に影響を与える日も、そう遠くないかもしれません。

 

 

時を共にしたい空間

時と共に色味や艶がより美しく「経年美化」するといわれる漆。
10年、20年後には、どんな表情で家族を見守ってくれているでしょう。

 

 

有賀さんの手により生み出される、幾度となく触れたくなる愛おしい空間と共に、大切な時を過ごされてみてはいかがでしょうか。 

 

 

 

 

 

ご相談について

平成建設にご相談をご希望の際、またはご不明点がございましたら、以下のフォームにてご連絡くださいませ。遠隔地の場合など、ご希望によってオンラインにて初回ミーティングを実施も可能です。

 

施工可能な地域は以下となりますので、予めご了承のほどお願いいたします。

 

【施工対応エリア】

東京都:城南、城西地域

神奈川県:全域

静岡県:東部、中部

 

※設計監理料の目安:3,000,000円〜(打ち合わせ後にお見積もりを作成いたします)