つくり手のスピリットに共感
するものを永く愛用します。
my Emotion vol.11
出口 崇さん
By Emotionが目利きの方々に、
思わず気持ちが動くモノを伺う「my Emotion」。
第11回は、真珠の個性を大切にする、
パールジュエリーデザイナー 出口 崇さん。
2022.7.29
僕がものを買う時は、有名/無名、ブランドは一切重視しません。
もののでき方や作っている人の心が見え、共感できるものだけを購入しています。
たとえばヨウジヤマモトの洋服はずっと愛用しています。
彼の作品はYouTube含め様々なアーカイブで見ることができますが、社会や彼自身のクリエイションにすらいつも満足していないような、常に新たな何かに向かっている反骨心を彼のものづくりから感じています。
周りの意見、世間の顔色、流行りの言葉をふまえたコンセプトではなく、一貫したスピリットが大事だと思っていて、何かに対するフラストレーションや、強烈な不満から生まれたものに力を感じるし、僕はそれを信じています。
そして僕自身、パールジュエリーを制作する中で、チャレンジする姿勢、媚びない姿勢を大切にし、その時の想いで作ったものを命がけで世にだす。そういう生き方をしたいと思っています。
By Emotionでは食品でもこだわりのものが多いなと感じています。
白金豚のキーマカレーも作り手の想いを感じられます。食べ物は衛生面、製造面で様々な規制もありますが、その中でこだわりや想いを形にできているのが、とても尖がって作られているなと感じます。
何度も食べていますが、単なるレトルトカレーとは違いますね。
豆の量や硬さがよく考えられていて、辛味も品がよくしっかりと効いています。
丁寧に作られているのが感じられ、なるほどなるほどと頷きながら味わっています。
ライスにかけるのは勿論ですが、僕は無塩のミックスナッツにかけてビールやハイボールのおつまみとしています。
あとは、もう20年近く愛用しているTOOTです。
たまたま見つけて穿き始めてから、TOOT以外は穿いていません。
これだと思ったらずっと愛用する気質ですので。
当時を思い出すと穿き心地が素晴らしかったのはもちろんですが、男性下着に対する意識があまり高くなかった時代に、しっかりデザインし、下着という見えない部分のカッコよさまで意識させてくれることに共感しました。
見えないところを含め、全て美学をもって生きていく、そんな生き方がしたいなと思っています。
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出口 崇(でぐち・たかし)
株式会社パールファーイースト 代表取締役
パールジュエリーデザイナー
自ら海外から真珠を仕入れ、高品質かつ個性的な真珠を選別しジュエリーに加工する真珠のプロフェッショナル。三重県伊勢と東京広尾にSHOWROOMを構える。