飾っても、使っても。1点ものの作家器3選——九谷焼・陶芸・現代美術の交差点。

米久和彦 米久窯 九谷焼

アートでありながら日用品でもある。絵画のように飾るのもよし、生活の中で使うのもよし。確固たる個性と美を備えた1点ものの作家器を3点ご紹介します。

 

野田夏実 大皿 Yellow

お皿一面に描かれた草花は、実は「人」を表現しているといいます。草花にも様々な種類や色があるように、人にもいろいろな個性がある。人から感じるエネルギーや多様性が、作品全体に込められています。

 

どことなくメキシコを感じさせる陽気で朗らかな雰囲気は、野田さん自身がメキシコの器にインスパイアされているから。構図の大胆さに反して描き込みは非常に緻密で、完成までに数ヶ月を要する大作です。食卓に置いても、壁に飾っても、空間の主役になる一枚です。

 

野田夏実 大皿 Yellow 陶芸作家
Home & Art 人のエネルギーと多様性を草花で描く。野田夏実の1点もの大皿「Yellow」 商品を見る →

米久和彦 赤網手孔雀文 花瓶

「今この瞬間に出来る最高のものをつくっていきたい、つくり続けなければ、という思いで形を、描く線の一本いっぽんを、点の一粒ひとつぶを吟味して描き、この作品をつくりました。」

 

九谷焼赤絵を描ける作家は現在日本で約20人。縦横無尽に走る美しい線が重なり模様を生み出す超絶技巧の作品は、制作に入り30年を超える九谷焼赤絵作家・米久和彦さんによるものです。1点として同じものが存在しない、時間と技が凝縮した花瓶です。

 

米久和彦 九谷焼 赤網手孔雀文 花瓶
Home & Art 日本で約20人だけが描ける九谷焼赤絵。米久和彦の超絶技巧による花瓶 商品を見る →

中村元風 徳利・盃「輝き」

色彩を伴って光り輝く存在が、内部から外へと染み出し全体を覆う様子を表現した作品。空に漂う雲にも、波打つ海にも見える——模様の解釈に正解はなく、その余地こそが所蔵者が作品を自分のものにする上で大切な要素だといいます。

 

生物学のバックグラウンドを持つ現代美術家・中村元風さんによる九谷焼のアート作品。光と色から構成される「輝き」をテーマに、サイエンスとアートの2つの視点から制作されています。ダイナミックでありながら、不思議と生命を感じさせる。徳利と盃のセットで、特別な晩酌の時間を演出してくれます。

 

中村元風 九谷焼 徳利 盃 輝き 現代美術
Home & Art サイエンスとアートが交差する九谷焼。中村元風の徳利・盃「輝き」 商品を見る →