CREEZAN

「汚れる」常識を覆す、旅行や
ビジネスで持ちたい純白鞄




常識やぶりの白い鞄

 

兵庫県豊岡市。日本海にほど近い、人口およそ8万人のこの町には、鞄に関わる企業が約80社存在します。

 

そのひとつ、コニー株式会社の「CREEZAN(クリーザン)」はほぼすべての生産工程を自社でおこなう純白のバッグや革小物が特徴的なブランド。「白い革なのに汚れづらい」、常識やぶりのレザーアイテムです。 

 

立ち上げたきっかけを、代表の西田 正樹さんはこう振り返ります。

 

OEM(相手のブランド名で製品を生産すること)で48年間培ってきた技術をもとにオリジナルブランドをつくろう、となったとき、「白い鞄をつくりたい」って言ったんですよ。そうしたら、生産部などから反対されまして。「社長、白って汚れるんですよね」「非常につくりにくいから、やめましょうよ」という話をされて、「いやいや、それは違うやろ」と。つくりにくいから、他人には真似できないんじゃないの?と。


それプラス、白いものをつくるということは工場をキレイにしなければならない。それもメリットだと考えました。

こうして白い鞄をつくるために生産ラインを設けた西田さん。白を基調としたアトリエでは職人も白衣を着て縫製にあたります。真っ白な鞄のコレクションは、細心の注意が払われたこの環境から生まれます。

 

 

白いラボで白衣を着たスタッフによりCREEZANはつくられる

白いラボで白衣を着たスタッフによりCREEZANはつくられる






白にこだわるのは、どこにもない鞄をつくるため。

汚れを防ぐため、油が飛ばないようにミシンにカバーをする。手袋をはめて縫製する。検品を兼ねて縫製前にバッグの金具を拭く。ひとつの製品にかける時間が長くなるため、大量生産もできない。にもかかわらず白にこだわるのは、ひとえにどこにもない鞄をつくるため。

 

 

2020年には、それまで採用していた国産の革からイタリア産のシュリンクレザーへ切り替えました。これも国内のタンナー(革をなめす製革業者)では出せない理想の白、「DEEP WHITE」を求めてとのこと。西田さんはこう言います。

 

 

大事なのはとにかく革。縫製がよくても材料がダメだとよく見えません。

左が以前、右が現在のレザー

左が以前、右が現在のレザー。白が際立つ

 

 

どうしても取扱いが難しいイメージのある白い革。CREEZANは素材にも徹底的にこだわっています。美しいシボ感のシュリンクレザーは厚めにもかかわらず柔らかく、強撥水加工が施されており雨だけでなく汚れにも強い。

 

 

レザーは強撥水加工で水を弾く

レザーは強撥水加工で水を弾く

 

 

レザー以外も凝っています。小さな金具もオリジナルで、ひとつひとつにブランド名「CREEZAN」が刻まれています。また意外に目立つファスナーは、YKK社製の「EXCELLA」を使用。磨きをかけられた滑らかさは、「ファスナーの貴婦人」と称されるほど。

 

 

ブランド名が刻まれた、オリジナルの金具

ブランド名が刻まれた、オリジナルの金具

 

 

金具ひとつまでデザインされている

革だけではなく、金具ひとつまでデザインされている

 

 

実際に購入した方からは「他にはない色で気に入った」、「色合い的に夏にぴったりだし、暗い色の服が多くなる冬にも合う」という声が寄せられているほか、夫婦ペアで買ったり、兼用したりするケースもあるとのこと。






意外にラクなお手入れ

日常のお手入れとして

 

・直射日光を避け、風通しの良い場所で保管する

・濡れた場合は乾いたタオルで拭き、革用の撥水加工のスプレーをかける

 

を続ければ、キレイなまま長くお使いいただけます。

 

 

使用して3年経過したバッグ

使用して3年経過したバッグ(私物)

 

 

それでも経年でついてしまう汚れに関してはホワイトニングサービスや、汚れやすいハンドル部分はパーツ交換も承っています。

 

 

ひとたび手に入れて使うと、同じ白で他の鞄や革小物も揃えたくなる魅力のあるCREEZANのコレクション。カジュアルにもビジネスにも対応できる品揃えに加え、ギフトにも最適な、小さめのアイテムもご紹介しています。