育て方の基本

 

 

水やりの基本

 

基本は、乾いたらたっぷり水をあげることです。

水をはった容器に鉢全体を沈めて、 気泡が出なくなるまで浸けてください。

 

  

 

春:1〜2日に1回を目安にあげてください。

夏:盆栽の活動も活発ですから、1日に1回あげてください。

秋:1〜2日に1回を目安にあげてください。

冬:盆栽の水あげが弱くなりますので2〜3日に1回あげてください。

 

 

■ ご注意

鉢へ水を与える際に、手にハンドクリーム等が付いていたり、水やり用の容器に洗剤などがわずかでも付着していると、植物はもちろん、苔への致命傷となりますのでご注意ください。

なお、水道水に含まれるカルキが原因でコケが変色する事もございますので、容器に溜めた水を日光にさらしてカルキを抜いてから水やりすることをオススメいたします。コケにはもちろん、樹木にも優しい水になります。

 

 

置く場所

 

 

 

基本的に日当り良く、風通しの良い場所を好みますが、苔などは半日陰や優しい光を好みます。また、小品に仕立てていますので、真夏の日差しなどは水枯れ、葉焼けの原因にもなります。

 

窓辺や明るい室内で柔らかな風に当ててください。日の当たらない室内に置く場合は、週に2〜3度、窓辺や明るい場所に置き、柔らかい日差しに当ててください。その際、直射日光は避けます。また、エアコン等の風に直接当たると乾燥しやすくなるのでご注意ください。

 

 

長期外出時の対処

まず、水をたっぷりあげてから鉢全体をビニール袋などで包み、木の根元で結んでください。そして風通しが良く、日陰になる場所に置いてください。高温になる場所、西日の当たる場所は避けてください。この際、蒸れてしまうと苔が黒くなったりする場合があります。この方法は2~3日位が限度です。

 

もしくは、鉢が1/3~半分くらい浸かるように水を張った容器に、盆栽を浸しておく方法もあります。この方法を「腰水」と言います。夏場など、どうしても乾いてしまう季節にも有効な方法です。しかし常用すると根腐れの原因になってしまいますので注意が必要です。この方法では季節によりますが2~3日位が限度です。

 

上記の方法でも対処できない期間は、お近くのフラワーショップ等で預かってもらうか、知人に管理をお願いしたほうがいいでしょう。

 

 

肥料の与え方

石木花を末永く健やかに育てるためには、肥料を与えることが大切です。

常緑樹と落葉樹、木の種類によって肥料をどれくらい欲しがるかは違います。

 

 

常緑樹(一年を通して葉を絶やさない樹木)

肥料を好む木には週1回、あまり肥料を必用としない木には2週に1回程度を目安に、水に薄めた肥料を与えるようにします。

 

7~8月の気温が高い季節は、肥料は抑え気味にします。肥料を好むものは2週に1回、あまり必要としない木はひと月に1回程度を目安にしてください。

 

肥料を好む木は週1回。あまり必要としない木は2週に1回を目安にしてください。

 

冬季は植物の活性が落ちているため、肥料は控えめに。肥料を好む木には2週に1回程度、あまり必要としない木にはひと月に1回を目安に与えるようにします。

 

 

落葉樹(1年のうちである季節に葉を落とす樹木)

肥料を好む木には2週に1回、あまり肥料を必用としない木は月1回を目安に、水に薄めた肥料を与えるようにします。

 

7~8月の気温が高い季節は、肥料は抑え気味にします。肥料を好むものは月1回程度を目安に、あまり必要としない木は特に与えなくても大丈夫です。

 

暑さの落ち着いた9月~10月に与えるようにします。肥料を好む木は週1回。あまり必要としない木は2週に1回を目安にしてください。10月以降、紅葉や黄葉で葉が色づいたら肥料は必用ありません。

 

肥料は必要ありません。

 

 

葉水について

夏の厳しい猛暑対策や、湿度の低い冬場の乾燥対策として、通常の水やりを行うだけでなく、葉に対しても葉水をあげると、葉は美しく保たれ、枯れにくくなります。葉水はスプレーや霧吹きなどで優しく吹きかけるようにします。

 

与えすぎてもあまり意味がありませんので、全体がまんべんなく湿る程度で十分です。こうすることで乾燥を防げるのはもちろん、ハダニなどの害虫から葉を守る効果もありますので、葉の乾き具合を見て定期的に葉水を与えるようにしましょう。


※特に夏場、直射日光のもとでの葉水は蒸れの原因となり、逆に葉を傷めてしまうことがあるのでご注意ください。