梅の育て方
置き場所
【屋外の場合】
屋外での管理が基本です。ずっと屋内で育てると弱ってしまう原因となりますので、鑑賞するなら1週間程度屋内で楽しみ、そのとき以外は屋外で育成するようにしましょう。
「春・秋」
風通しよく、明るい場所で育成します。日差しが強すぎる場合は半日陰で育成しましょう。
「夏」
風通しのよい明るい半日陰で管理します。強い直射日光や西日は葉焼けや急激な水切れの原因になるので、よしずや遮光ネットなどを用いて日陰をつくると良いでしょう。もしくは、午前中は日が入り、午後は西日が当たらない場所でも良いです。
「冬」
しっかり冬を体験させる必要があります。屋外管理で問題ありませんが、氷点下に冷え込む場合は寒風や霜から保護しましょう。ムロや半屋内(寒い場所)などで管理することをオススメします。なお、落葉後は日光に当たらなくても特に問題ありません。
【屋内の場合】
屋内で管理する場合、風通しの確保が重要になります。常時屋内では弱ってしまいますので、外の空気に当てたり、雨に当てたりしてあげると植物はリフレッシュできて元気に育ちます。また、できるだけ日当りの良い環境で育成しましょう。
エアコンの風邪 が直接当たる場所や、直射日光が長時間当たるなど極度に気温の上がる場所は避けましょう。
「春・秋」
日当りの良い場所で育成します。窓辺など、出来るだけ風通しのいい場所が理想的です。
「夏」
日当りと、風通しのよい場所で管理しますが、夏の強い直射日光は葉焼けの原因になります。レースのカーテンなどで遮光してあげると良いでしょう。
また、しめきった部屋では蒸れて痛んでしまう可能性がありますので、できるだけ風を通してあげると植物に優しい環境になります。
「冬」
少なくとも5℃以下の環境で冬を体験させる必要があります。
11月~2月の間は屋外に近い環境で育成しましょう。梅は落葉樹なので、寒さを体験すると紅葉し、そのあと葉を落とします。落葉後は日光が当たらない環境でも問題ありませんので、寒い場所で管理しましょう。
水やり
水やりの目安は、春秋は1日1回、夏は朝夕の1日2回、冬は2〜3日に1回です。
花の咲くころから急速に水上げが始まり乾きやすくなりますので水を切らさないように注意しましょう。暑い時期や乾燥しやすい時期の葉水は、葉の乾燥防止や健康維持に効果的です。朝や夕方に霧吹きやジョウロで葉水を与えましょう。
7月~8月の花芽分化期(翌年の花芽が出来る時期)は過湿気味にしていると花付きが悪くなることがあります。この時期は「乾いたら水をあげる」という事を意識すると良いでしょう。
また、どうしても乾きやすい時期や外出時などは、腰水という方法も有効です。
肥料
芽だし後、葉が固まる6~7月頃と、10~11月頃、週1回を目安に液肥を与えます。より健やかに育成するために、そして花付きをよくするために肥料は効果的です。
また、花後の3~5月頃に活性剤を与えると樹勢が落ちにくくなるのでオススメです。
※バイオゴールドヴィコント564を基準にしています。その他の肥料を与える場合は説明書などを参考にしてください。
※置き肥の場合は上記の期間に月1回、固形肥料を与えます。
なお、春先の開花後は1カ月ほど「活性剤」のみ与えるようにしましょう。頻度は週1~2回が目安です。花が咲く木全般に共通しますが、開花後は少なからずストレスやダメージを受けています。その状態をケアする意味で活性剤のみ与えると樹勢が落ちず、健全な成長を助けることに繋がります。
病害虫
アブラムシ、カイガラムシ、ハマキムシが付くことがあります。また、梅雨など、高温多湿の時期はうどんこ病に注意します。
特に冬季間に硫黄合材やマシン油などを散布しておくと、春以降の害虫被害が大幅に軽減します。