長寿梅の育て方

その名の通り、長寿や繁栄の象徴として親しまれている「長寿梅」。
一年に何度も花を咲かせる性質を持ち、盆栽の中でも特に人気の高い樹種です。
丈夫で育てやすく、初めて盆栽に触れる方にもおすすめできます。
ここでは、置き場所や水やりから、剪定の時期まで、
長寿梅を長く楽しむための育て方をご紹介します。
長寿梅育成のポイント
- 四季を体感させることで末永く健康的に育成できます。冬はしっかり休ませて
- 小さな鉢は水切れに注意。夕方に乾くなら涼しい場所への移動か腰水を
- 暑い時期・乾燥する時期は朝夕の葉水が効果的
- 屋内管理が長いと弱りやすい。自然の風や雨に当ててリフレッシュを
- 活性剤を定期的に与えると、より健やかに育成
- 花を咲かせやすくするには剪定が欠かせません。肥料も忘れずに
置き場所
冬もずっと暖房の効いた屋内で育てると弱ってしまう原因となりますので、
鑑賞するなら1週間程度屋内で楽しみ、
そのとき以外は屋外に近い環境で育成するようにしましょう。
もしくは、暖房の効いていない寒い部屋などで管理すると元気に越冬しますし、
開花した花も美しく長持ちします。
【屋外の場合】
「春・秋」
風通しよく、明るい場所で育成します。
日差しが強すぎる場合は半日陰で育成しましょう。
「夏」
風通しのよい明るい半日陰で管理します。
強い直射日光や西日は葉焼けや急激な水切れの原因になるので、
よしずや遮光ネットなどを用いて日陰をつくると良いでしょう。
もしくは、午前中は日が入り、午後は西日が当たらない場所でも良いです。
「冬」
しっかり冬を体験させる必要があります。
屋外管理で問題ありませんが、氷点下に冷え込む場合は寒風や霜から保護しましょう。
ムロや半屋内(寒い場所)などで管理することをオススメします。
【屋内の場合】
屋内で管理する場合、風通しの確保が重要になります。
たまに外の雨風に当ててあげると植物はリフレッシュできて元気に育ちます。
また、できるだけ日当りの良い環境で育成しましょう。
特にエアコンの風が直接当たる場所や、
直射日光が長時間当たるなど極度に気温の上がる場所は避けましょう。
「春・秋」
日当りの良い場所で育成します。
窓辺など、出来るだけ風通しのいい場所が理想的です。
「夏」
日当りと、風通しのよい場所で管理しますが、
夏の強い直射日光は葉焼けの原因になります。
レースのカーテンなどで遮光してあげると良いでしょう。
また、しめきった部屋では蒸れて痛んでしまう可能性がありますので、
できるだけ風を通してあげると植物に優しい環境になります。
「冬」
少なくとも5℃以下の環境で冬を体験させる必要があります。
11月~2月の間は屋外に近い環境で育成しましょう。
屋外が難しいときは暖房の効いていない室内など、
出来るだけ寒い所に置くと元気に花を咲かせやすくなります。
水やり
水やりの目安は、春秋は1日1回、夏は朝夕の1日2回、冬は2〜3日に1回です。
花の咲くころから急速に水上げが始まり乾きやすくなりますので
水を切らさないように注意しましょう。
暑い時期や乾燥しやすい時期の葉水は、葉の乾燥防止や健康維持に効果的です。
朝や夕方に霧吹きやジョウロで葉水を与えましょう。
肥料
6~7月頃と、10~11月頃、週1回を目安に液肥を与えます。
より健やかに育成するために、そして花付きをよくするために肥料は効果的です。
また、花後の3~5月頃に活性剤を与えると樹勢が落ちにくくなるのでオススメです。
※バイオゴールドヴィコント564を基準にしています。その他の肥料を与える場合は説明書などを参考にしてください。
※置き肥の場合は上記の期間に月1回、固形肥料を与えます。
病害虫
アブラムシ、カイガラムシ、ハマキムシが付くことがあります。
また、梅雨など、高温多湿の時期はうどんこ病に注意します。
特に冬季間に硫黄合材やマシン油などを散布しておくと、
春以降の害虫被害が大幅に軽減します。
長寿梅に適した用土
基本的には赤玉土を主体に鹿沼土などを混ぜた混合土を使用します。
植え替え
梅の植え替えの時期は芽出しが始まった頃の2~3月が適期です。
葉がついた状態や、開花直前の植え替えは木にダメージを与えたり、
花が咲かなくなってしまう事があります。
2~3年おきを目安に行うといいでしょう。
梅は根を深く切ってもまた新しい根が発根してくれます。
植え替えの時は根をしっかり処理しましょう。
不要な根や、太い根は切り落とします。
花がら摘み
長寿梅の花が咲いた後、花をそのままにしていると実がなりますが、
実を付けると木が体力を消費してしまい翌年の花付きが悪くなってしまいます。
なので花が咲いたら花がらを摘み取りましょう。
咲いた花が萎んできたら、元の方から摘み取るようにします。
簡単ですが大切な作業です。
長寿梅の剪定
花が咲いたあとと秋ごろにおこないます。
春の剪定は伸びた枝を6月までに切って整えます。
秋ごろの剪定は樹形を整えて健康的に育てるためのもので、葉が落葉してから行います。
この際、花芽が付いた枝は来年楽しむために残しておきましょう。
また、時々ヒコバエという根元から勢いよく伸びる枝が出てきますが、
これを残しておくと養分を吸い取られて本体が弱ってしまいます。
これは見つけ次第切り取りましょう。
おわりに
一年を通して花を咲かせる長寿梅は、
丁寧に手をかけるほどその魅力を増していきます。
長寿梅のある暮らしを、ぜひ長くお楽しみください。
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