ヤマアジサイの詳しいお手入れ
花が咲いてからのお手入れ
山紫陽花の花は5月中旬~6月上旬から咲き始め、約1カ月ほど楽しめます。
花の終わりの見極め方は簡単で、お花の一番外側の「装飾花」という部分がひっくり返ると見頃を終えます。見頃を終えたら出来るだけ早めに剪定(カット)します。そうすることで大きくなりすぎるのを防いで樹形をキープし、翌年も花を咲かせやすくなります。
剪定する位置は、花から数えて3~4節下の葉を残して剪定します。(今年伸びた枝は青く、去年伸びた枝は木質化して茶色くなっているはずです。木質化した枝から1節上の葉を残して剪定するイメージです)
剪定したヤマアジサイ(山紫陽花)は、ボリュームが元の6割くらいになると思います。ちょっと寂しいかもしれませんがご安心ください。夏には新芽が出てきて、また元のボリュームに戻ります。そして枝先に翌年の花芽が形成されます。
ヤマアジサイに適した用土
花の色が土壌のPh(ペーハー)によって変化します。
青系の花の場合は、酸性土壌に調整します。赤玉・鹿沼土・ピートモスを混用したものを使用します。
【石木花の土:酸性】が適合します。
※赤系の場合は、中性またはややアルカリ性に調整します。赤玉・腐葉土を混用したものをしようします。
植え替え
植え替えは約2~3年に1回を目安に行います。時期は3月~4月中か、9月が適期です。植え替え後はあまり暑くなったり乾燥したりしないように注意が必要です。いつも以上に気を配りましょう。
何年も植え替えしないと根詰まりして具合が悪くなります。
ヤマアジサイ育成のポイント
- 自生地は山野の川沿いや谷など水の豊富な所です。水切れには注意しましょう。冬の休眠期も、水切れさせないよう注意します。
- 基本的に明るい日陰や半日陰の、風通りのいい場所で育成します。
- 朝に水をやっても夕方乾いてしまうようなら置き場所を工夫し、できるだけ涼しいところで管理しましょう。腰水も有効な方法です。
- 暑い時期、乾きやすい場合は1cm程度水を張って腰水にします。腰水は、深水にしないようにしましょう。夏は水温が上がるので、こまめに水を入れ替えます。
- 肥料は定期的に与えましょう。花付き・生育が良くなります。
- 花後の剪定は忘れずに行いましょう。
- 冬はしっかり休眠させてあげましょう。
- 特に屋内管理の場合は日照や風通しの条件が悪くなりやすいため、活性剤を定期的に与えることでより健やかに育成できます。