真多呂人形

木目込人形は、木地に彫った溝へ布を直接きめ込んで仕上げる人形です。およそ280年前、京都・上賀茂神社に仕えていた高橋忠重が、鴨川のほとりの柳の木に溝を彫り、神官の衣裳の端切れをきめ込んだのがはじまりとされます。


のちに桐の粉末と生麩糊を練った桐塑で原型を写し取る製法が生まれ、多くの人の手に届くようになりました。その技法を受け継ぐのが、1919年創業・東京上野の真多呂人形。上賀茂神社が木目込人形の正統伝承者として唯一認定している工房です。