日本のいいもので春支度

By Emotion
2025.4.7
季節が巡り、日常にふとした彩りが加わる春。
風をはらむ軽やかなストール、じっくりと醸成された醤油の奥深い味わい、春の味覚とともに楽しむ芳醇な酒、そして雨の日さえも美しく演出する一本の傘。どれも、長い年月をかけて培われた職人の技と、時代に寄り添う洗練されたデザインが生み出したものです。ただ使うだけではなく、纏い、味わい、手に取るたびに心を満たしてくれる、そんな春のための選りすぐりの品々をご紹介します。
muto シルク麻ストール「TUSCANY DREAM」
春夏にぴったりの心地よさを生み出す、シルクのしなやかさと麻の涼しさ両素材のいいとこどり。老舗織物店の「muto」がスローな織機で丁寧に織り上げています。イタリア在住デザイナーsawako furukawaさんによる葡萄畑や大地を描いた一枚絵のデザインはシンプルなコーディネートに華やかさをプラス。
角長 醤油 「巴里」
一滴で料理の格を上げる、伝統製法の極上醤油は江戸時代から続く製法で、三年以上熟成。江戸時代から続く蔵「角長」の伝統の味わいは醤油観を覆す逸品です。1900年のパリ万博に出品されたボトルデザインを再現したユニークなデザインで贈答品としてもおすすめです。
福光屋 加賀鳶 いかづち
白身魚や山菜との相性抜群。春の味覚とともに楽しむ、芳醇な純米大吟醸です。白山の百年水と、特別栽培の山田錦を100%使用し、精米歩合40%まで磨き上げたことで華やかな吟醸香と繊細な旨味が楽しめる仕上がりに。ラベルには、加賀藩の大名火消し「加賀鳶」の象徴「雲に雷(いかづち)」 を墨箔で施し、洗練されたデザインも魅力です。
White ROSE 十六夜桜
これからピークを迎えるスギ花粉。春はアレルギー持ちにはつらい時期でもあります。台湾の「意一堂(イイチドウ)」がつくる本格的な漢方茶は、菊花やステビアの葉、ミントなどの天然成分が調合されたすっきりとした味わいで、ほんのり甘さを感じさせます。花粉症による鼻づまりや目・皮膚の痒みを緩和し、免疫力を高めて体全体のバランスを整える効果が期待できるので、日々のセルフケアとして重宝します。