不快感ゼロ。軽ふわストールの秘密
2023.10.18
重ね着や小物遣いなど、コーディネートの幅が広がる秋は一番ファッションを楽しめる季節。朝晩はすっかり肌寒くなり、コーディネートのアクセントや寒暖差の調整にも、結構ストールが重宝するんです。
個人的に冬場は専らカシミヤ製のタートルネックばかり着るほど、首元の冷えには敏感。
秋口はタートルニットよりも着脱できるストールを。と探していましたが、顔に近い箇所なので、ちくちくする化学繊維のものや、長時間付けていると首に重さの感じるものは避けたくて、不快感のない肌触りよい素材こだわりたいと思っていました。
知る人ぞ知る「muto」のシルクカシミヤストールは、そんな不快感とは無縁のとろけるような質感。
軽く巻いてみると、「ああ、これ好き…」って思わず心の声が漏れそうな、風のように軽いのにちゃんと温かい。長時間付けていても疲れないどころか、室内に入っても取りたくないほど、すべすべな肌触りが心地いいのです。
そのとろけるような質感の秘密は、シルクカシミヤストールには珍しい、シルク85%、カシミヤ15%の配合比率。市販でよく目にするシルクカシミヤストールの配合比は、シルク30%、カシミヤ70%など、カシミヤの配合比率が多く、少しもったり感のあるマフラーに近い印象。
それに比べて、85%シルク製の「muto」のストールは、シルクの上品な光沢と、とろけるような軽やかな風合いに、カシミヤの温かみがプラスされた、ありそうでなかった生地感がやみつきです。
そもそもシルクは紡績(短い繊維を引き伸ばし撚りをかけて、一本の糸にする作業)が難しく、糸ムラや毛羽を綺麗に整え、仕上がりを高めるコーミング加工も必要となります。
そしてストールを作るにはまず、シルクとカシミヤが混ざった極細の上質糸を作るところから始まるそうなのですが、このシルク85%、カシミヤ15%の配合比は「muto」だけのもの。いわゆる独占契約みたいなもので、「muto」のストール以外では出会えない配合なのです。
古くから機織りの名所として知られてきた山梨県の西桂の地で、伝統的な織物文化を守る「muto」。
実は、誰もが知るフランスの某ラグジュアリーブランドにもその技術力が認められているそうで、ここ数年はストールを担当していたと聞くと、思わず納得。やはり、ここまでの品質は目の肥えた業界のプロからみても、驚きのようです。
秋が年々短くなってきているように感じますが、このストールを白シャツやライダースジャケットと合わせて、秋のファッションをもう少し楽しみたいです。