アートな器特集

アートな器特集

By Emotion

 2024.11.8

 

アートでありながら日用品でもある。

絵画のように飾るのもよし。生活の中で使ってもよし。

確固たる個性と美を備えた1点もののアートな器を集めてみました。

 

 

木越あい「体操の時間」

「跳んだり、回ったり、走ったり、転んだりを繰り返して、好きで得意で努力できることが見つかりますように。」女の子の成長を見守る気持ちが込められた作品。色ガラスを何層にも重ねてつくられたグラスは、透明感あふれる美しさ。一面に描かれた絵は、砂をガラスに吹き付けながら薄く削りとる「サンドブラスト」という技法を使って描かれています。

 

木越あい「体操の時間」

 

 

野田夏実 大皿 Yellow

植物で表現しているのは、実は「人」だという。草花にも様々な種類や色があるように、人にもいろいろな個性があり、人から感じるエネルギーや多様性が作品に込められています。どことなくメキシコを感じさせる陽気で朗らかな雰囲気は、野田さん自身メキシコの器にインスパイアされているからだそう。お皿一面に描かれた草花は、その構図の大胆さに反してとっても緻密。完成までに数ヵ月は要するという大作です。

 

野田夏実 大皿

米久和彦 赤網手孔雀文 花瓶

「今この瞬間に出来る最高のものをつくっていきたい、つくり続けなければ、という思いで形を、描く線の一本いっぽんを、点の一粒ひとつぶを吟味して描き、この作品をつくりました。」九谷焼赤絵が描けるのは現在では日本で約20人。縦横無尽に走る美しい線が重なり模様を生み出す超絶技巧の作品は、制作に入り30年を超える九谷焼 赤絵作家の米久 和彦さんによる作品です。

 赤網手孔雀文 花瓶

 

中村元風 徳利・盃「輝き」

色彩を伴って光り輝く存在が、内部から外に染み出し全体を覆う様子を表現したといいます。それは、空に漂う雲にも、波打つ海にも見える。模様の解釈に正解は無くその余地こそが所蔵者が作品を自分のものにする上で大切な要素。ダイナミックで不思議と生命を感じさせる。生物学のバッググラウンドを持つ現代美術家 中村 元風さんによる九谷焼のアート作品は光や色から構成される「輝き」をテーマに、サイエンスとアート2つの視点から制作されています。

 

徳利・盃「輝き」

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